セクシーについて話そう...
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初めてフランスを訪れた際、フランスの女性が放つ自然で、アンニュイだけれども自信に満ち溢れた姿に圧倒されました。世界中の旅人たちが足を止め、彼女たちの仕草や雰囲気に魅了されています。「セクシー」について、フランスの女性はそれほど気にしないし、迎合もしません。しかし、「自立」している彼女たちが意図せず醸し出す、「セクシーな魅力」は世界中の女性たちの憧れの的となっています。この自然な魅力が人目を引く様子は、アジアで育った台湾人女性である私にとって新鮮であると同時に、私のセクシーさに対する認識を覆しました。それ以来、私は「セクシー」について考え続けました。
一般的な認識では、ランジェリーは常に美しく、セクシーで、美しい体を優雅に包むべきだとされています。しかし実際には、ランジェリーはただの機能的な衣服であり、Tシャツや手袋、ショートパンツと本質的には変わりません。それはただ、日常をより便利に送るために作られた衣服です。
「理想の体型」から「現実が十分」、「体を魅力的に」から「自分らしく心地よく」へ、認識が変化している時代に、ランジェリーを形容していた「セクシー」は影を潜めようとしています。2020年、ランジェリーに関する2つの広告がオンラインで大きな話題になりました。今日はRENTtalkがそれを紹介します。
![Cars drive past a New York City billboard featuring Black trans model Jari Jones in a Calvin Klein ad. When Jones' mother saw it, she says, "she wept." (Photo: ANGELA WEISS/AFP via Getty Images)](https://s.yimg.com/ny/api/res/1.2/q9d_97EoZIaZIb34jCnYnQ--/YXBwaWQ9aGlnaGxhbmRlcjt3PTI0MDA7aD0xNjE2O2NmPXdlYnA-/https://media-mbst-pub-ue1.s3.amazonaws.com/creatr-images/2020-06/3dd86f90-b7f0-11ea-956e-30ed1834126b)
(出典:
Angela Weiss/AFP via Getty Images)
ひとつは、黒人のトランスジェンダーであり、プラスサイズモデル、俳優、映画監督でもあるジャリ・ジョーンズを起用したカルバン・クラインの大型屋外広告です。世間の美意識や価値観が多様化する中、ブランドは「どんな体型でもファッションを追求できる」という考えを広めることを目的に、 "Black Lives Matter "という政治的な波と時を同じくして、ランジェリーやファッション広告の多様性をアピールしました。
![](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0552/7266/9339/files/IMG_8233_600x600.jpg?v=1629194398)
もう1つは中国のランジェリーブランド「NEIWAI」の広告です。大きなバスト、長い脚、突き出たお尻といった「男性の視点」に基づいた美しさから脱却し、異なる体型や年齢の6人の女性をカメラの前に自信を持って立たせ、古くなったタトゥー、出産後のたるんだお腹、肌のしわ、さらには体の傷跡までを大胆に披露しています。これらはすべて私たちの体の一部であり、「無価値な体型なんてない」というメッセージを伝えています。
ランジェリー=セクシーではありません。それはランジェリーのほんの側面にすぎません。
衣類として、ランジェリーが提供するのは、女性が自分自身の身体を理解する入り口です。着用するかしないか、実用性と美しさの間を行き来しながら、私たちは快適さと自由さを模索します。それは自己認識のプロセスのようなものです。
本当のセクシーさや美しさは、ランジェリーの小さな布から始まるわけではありません。自信や勇気、優しさ、健康、あなたを構成するする全てのものから始まり、そこにこそ美しさが隠されているのです。美しさ、そしてセクシーさは無数の形を持つべきなのではないでしょうか。